潜在意識のこと

バックドア:3次元から自由に飛び出す方法。

ちょっとした思考のストレッチを。

0次元の点を認識できるのは、1次元からそれを見ることができるからです。

2次元の面を認識できるのは、3次元からそれを見ることができるからです。

フラットランドの住民たちは、2次元世界にいながら、2次元が何であるか「1次元の線を使って」認識することができます。フラットランドは線の世界(2次元世界)で見えていますが、面(3次元世界)を認識することができるのです。それは、彼らの意識自体はひとつ上の次元にあるということです。

彼らはフラットランドの紙っぺらの次元にくっついているようで、それを上から眺めるような意識で世界を観察しています。そうでなければ線だけの世界から四角形や円形などの様々なカタチを認識することはできませんからね。

3次元の立体を認識できるのは、4次元からそれを見ることができるからです。

この超立体(4次元)をちゃんと認識するためには、5次元からそれを見る必要があります。

いきなりそこまでいかなくても、3次元をちゃんと認識することができれば、その意識は3次元の外へと自由に飛び出していることに氣づくことができます。僕たちの普段の意識は、ほとんどフラットランド(2次元世界)に制限されているため、3次元が何であるのかをはっきりとは理解してはいません。ぼんやりと、3次元っぽいフラットランドを眺めています。

フラットランド―二次元の世界から多次元の冒険へ

『フラットランド ― 二次元の世界から多次元の冒険へ』
シンクロニシティクラブ刊
エドウィン・アボット・アボット(著)
牧野内 大史(訳と解説)

僕たちの3次元身体の感覚では、1次元も2次元も4次元も操作できず、すべての能力は3次元空間に限定されます。他次元はイメージすることはできるけれども、けして触れることのできない世界です。

ちょっと不思議な感覚ですが、1次元の点も、2次元の線も、頭の中にだけ存在しています。3次元世界に物理的には存在しません。なぜなら、3次元に物理的に存在するためには、体積が必要だからです。点も線も体積を持った時点で、立体的に存在してしまいます。

さらに低次元のイメージを再生することは比較的カンタンで、4次元以上のイメージを再生することはかなり難しいです。

あるときぱっと4次元以上の超次元物体のイメージが明確につかめても、ふと我に返るとそのときの記憶をうまく思い出すことができなくなっているということがあります。夢の記憶が思い出しにくいのは、同じように自分の3次元身体イメージでは追いきれない経験だからだと思います。僕たちの思考も記憶も、かなりの部分を3次元身体に依存しているのでしょうね。

かつて某国では超能力関連の研究がさかんにされ、その中でもっとも説得力があったのが「人間多次元説」です。人間は3次元に閉じ込められた存在ではなく、実際は多次元にわたって拡がっていて、たまたま接点を持っているのが「この世界=3次元」なのだ、という理論です。

そこでは人間を身体に閉じ込められた3次元的な生命体とは考える研究者は少数派でした。なんだか非科学的でオカルト話のように聞こえますが、次元の数は理論上、無限にあります。3次元の物理学で追えないからといって、それは「3次元に存在しない」ものであっても、本当に「物理的に存在しない」わけではないのです。

3次元外へのバックドアはどこにある?

自分の身体がある3次元のひとつ上の次元をイメージしようとすると、脳みその処理能力を超えます。そこから先は、ほとんど記憶に残らない変性意識状態で思考することになります。

この世界で2次元に見えるもの、例えば紙っぺらなどを細かく観察すると、実は3次元の物体であることがわかります。厚さが無い紙なんて、ありませんから。それは薄っぺらな3次元の物体です。

3次元物体においても、これを細かく観察していったとしたら、それが実は4次元の物体であることがわかるのかもしれません。この研究は量子物理学の分野での成果に期待したいところでしょう。

それでは、そもそもこの3次元世界の空間。3次元空間とは何なのでしょうか?

つづき

自分を変える旅から、自分に還る旅へ。

ABOUT ME
マッキー
牧野内大史(まきのうち ひろし)作家、コンサルタント。著書に『人生のシフト』(徳間書店から)スピリチュアル翻訳者として著名な山川紘矢さん 亜希子さんご夫妻 あさりみちこさんとのセッション本(ヒカルランドから)や、監修翻訳を担当した『ソウル・オブ・マネー』(リン・ツイスト著)等がある。2014年にIFEC(国際フラワーエッセンス会議)に日本人ゲストとして登壇した。長野市在住。