エニアグラムとは何だったのか:ゼロはすべて のつづきとして。
宇宙は、数学という言語で書かれている。
その文字は三角形であり、円であり、その他の幾何学図形である。
図形がなければ、人間は宇宙の言葉を理解することなどできない。
図形がなければ、人間は暗い迷路をむなしく彷徨うばかりなのだ。
ガリレオ・ガリレイ
テンプル騎士団が壊滅されたのは13日の金曜日だったとされます。
中世ヨーロッパで活躍した騎士修道会のテンプル騎士団は聖地エルサレムに派遣され、いくつかの重大な発見がなされたとされています。
ソロモン宮殿には神と人間の交わした契約書が秘められた聖櫃(アーク)があるとされ、まるで映画『インディージョーンズ』みたいなお話ですが、大切な宝物は失われたアークでなのか、それとも聖杯なのか。いずれにしろ、その後からテンプル騎士団は絶大な影響力を持つことになります。
映画『ダヴィンチコード』では、聖杯イメージからマグダラのマリアが連想され、「この宝物とはキリストの血統なのではないか?」という設定になっておりました。マグダラのマリアは宿したキリストの子とともに逃げ、秘儀的な組織に守られ現代にもつながれている = それがヒロインのソフィー、というお話でした。
この物語はフィクションではあるものの、それは当時から現代までの権力の根拠を揺るがすほどの <聖杯> であったことは確かなのでしょう。
発掘と発見から力を持ったことが元となり、テンプル騎士団は彼らに脅威を感じた当時の権力協会とフィリップ4世から強制失脚させられることになります。フランス全土においてテンプル騎士団の会員を異端とし、13日の金曜日に一斉逮捕され騎士団総長のジャック・ド・モレーは火あぶりになったそうです(もちろん諸説あり)。
僕はプラハを訪れたとき、
「この発見とは種子であった」
と耳にしました。
種子と聞いて、まず最初に思い浮かんだのは、万物の源泉である種子です。7つの円を組み合わせて描画したものに「シード・オブ・ライフ」がありますが、これは神聖幾何学においてはわりと知られた図形でしょう。フラワーオブライフに展開する前段階のカタチです。
数の意味は7を「生」とするなら、13は「死」とされます。
空間においても7と13は象徴的な数で、ひとつの円に接する円を組み合わせていくと、全体は7つの円になります。そして3D上で、ひとつの球体に接するように球体を組み合わせていくと13個の球体になります。ここには、バックミンスターフラーがベクトル平衡体と呼んだ構造が見てとれますね。
不吉な忌み数とされる 13
海外では13階が無い、飛ばして14階とされている建物などもあるくらいです。7は「生」を象徴しラッキーセブンと呼ばれます。一方で13は「死」を象徴して避けられるはずですが、実は至る所で聖数として目にすることのできる数です。都市伝説でよく紹介されるのは、1ドル札は13の数であふれていることなど。
7はここで書いたように循環数でした。
そこで13を同じように考えるとこのようになります。
1/13=0.076923076923…
2/13=0.153846153846…
3/13=0.230769230769…
4/13=0.307692307692…
5/13=0.384615384615…
6/13=0.461538461538…
7/13=0.538461538461…
8/13=0.615384615384…
9/13=0.692307692307…
10/13=0.769230769230…
11/13=0.846153846153…
12/13=0.923076923076…
13/13=0.999999999999…
ここには2つの循環パターンが発見できます。
076923 と 153846 です。
これをエニアグラムに移し替えてみるとこのように(右図)なりますね。
ちなみに、数0はエニアグラム上では9として考えています。
特徴としては、3・6・9点からは4本の軌道が出ている部分でしょうか。その三角形を見てください。ちょうど、三角の底辺が開いたコンパスのような形状になっています。これは7(通常エニアグラム)においては循環に入らない3−6−9が独立した三角形とされていた部分です。
コンパス部分三角形の上辺9−3と9−6を設定するのは 076923 です。→ 三角形
そして底辺の3−6を結んでいるのは 153846 です。 → 変性六角形
以上は三角形の底辺がちょうど開いたイメージ(コンパス)で、その両端を結ぶ軌道はZをクロスさせるかのように変性六角形を創っています。うーん、仕組みがわかりやすいように、三角形と変性六角形を、それぞれ分けて見てみましょうか。こちらでは点線が通常のエニアグラム(7)で、左が三角形、右が変性六角形の重ね合わせとなります。
この変化をある人物は「開眼」と呼びました……。
3の法則、7の法則、13の法則。
自分を変える旅から、自分に還る旅へ。