旅をしています。
友人が「絵本を描く講座」に参加されたというので
「どうだった?」ときくと、その講師いわく
「お金を出すのは親なんだから、親(大人)に向けて描け」
とゆうことだったそうで。うーん、と僕は唸ってしまいました。
そこで思い出したのが僕は学生時代に、
ひょんなことから絵本を創る講座に参加したこと。
自分が描いていて面白いものをひたすら描いたら……
とんでもなく、親向けでも、子ども向けでもないものができあがりました。
その作品の評定は「可」でしたね。。。
さて。
僕の大好きな絵本に、
「ハロルドと紫のクレヨン」
(HAROLD AND PURPLE CRAYON)
があります。
ある晩、お絵描きをしていたハロルドは、
ふっと月夜の散歩がしたくなりました。
そこで、魔法のクレヨンで月を描き、
散歩する道を描き、野原を描き、海を描き、
自分で描く世界を旅していく・・・
というお話です。
だいぶ後になってから氣づいたことですが
このパープルクレヨンには識(シキ)があります。
このお話、タイトルそのまんま
主人公の子とパープルクレヨンしか出演していないんです。
ハロルドがパープルクレヨンで描いた世界から、
嬉しさも、楽しみも、怖さも、
あらゆるすべてが展開していきます。
もしも、あなたが。
どこか他の世界を生きることを夢見ていたなら、
だれか他の自分を生きることを願っていたなら、
ただそれをそのままに描いて、ただその世界(自分)を自由に生きればいい。
他でもない、自分のキャンバス
そしてパープルクレヨンなんだから。
自分を変える旅から、自分に還る旅へ。