錬金術の叡智

黄金比の謎(まとめ)。

こちらのつづきです。

エニアグラムとは何だったのか:ヴェシカパイシスは黄金比なのだろうか? 神聖幾何学の話。

あの後、皆様から様々な角度からの情報を教えていただきました。

ありがとうございます。

原文を送ってくださった方もいらっしゃいましたよ。

生命の木(ツリー・オブ・ライフ)に存在するすべての線は、フラワー・オブ・ライフのヴェシカパイシスの縦か横の長さのどちらかと等しいのです。そして、それらのすべてが黄金比になっています。フラワー・オブ・ライフに重ねられた生命の木を注意深く見ると、どの線も完璧にヴェシカ・パイシスの長さか幅と合致しているのがわかります。これが「大いなる虚空(グレート・ヴォイド)」から出てきた時に見られる、最初の関係性なのです。
P77 『フラワー・オブ・ライフ 第1巻』
ドランヴァロ・メルキゼデク 著 ナチュラルスピリットより

「それらのすべてが黄金比になっています」

英語では

And they all have Golden Mean properties.

となっているそうです。

うーん。 have ですか。どうとでもとれますね。

比というものは、どんな長さであってもあらゆる比を持つ(have)こと自体はできます。

なぜかというと、比例というのは、どんな長さにも存在するからです。

それは「関係性」なのですから。

男性であっても、女性であっても、「異性」がいる(have)のです。

長さが1でも100でも、それぞれの関係性があり。

それぞれの黄金比が存在する(have)わけですよ。

しかし、このような前提であったとしても……この書き方だと

「そして、それらのすべてが黄金比になっています」

という訳になるでしょうね。

かつてピラミッドの建設時は黄金比は無理数ではなく、ざっくり「5:8」と考えられていたようです。もっといえば、正確に黄金比に一致する比は物理的に不可能ですから、おおざっぱに「黄金比っぽい」関係になっている、という意味なのかもしれません。ちょうどこの本では、誤差7%くらいのね。

いってしまえば。

この宇宙に存在する黄金比は、すべて「黄金比っぽい」関係なのです。

本当に正確な黄金比は、数式の中にだけ存在します。

それを記述することは千年かけても万年かけてもできないものです。

無いわけじゃないけど、この地球上には引き出せない、「比」なんですね。

まとめとして。

フラワー・オブ・ライフのもとのカタチ、ヴェシカパイシス(魚の浮袋・種子)をもとに発見できる黄金比をいくつか紹介しておきますね。

4つあげておきますので、あれこれパズルのように楽しんでいただければ、と。

まず、ピラビッドの黄金分割を設計した方法なのでは? という説もある直角三角形から創った黄金比。ヴェシカパイシスに直角三角形を発見すれば、そこから黄金分割が可能です。

黄金比

直角三角形ABCを作り、辺AC上にCを起点にBまでのロープCBを引っ張ってもっていきます。するとbCができますね。

今度は、そこでできたAbのロープを辺AB上へ持っていきます。すると、辺ABを黄金分割するポイントができます。

これは円の直径を黄金分割しています。

次に、これは前回紹介したものと同じですが、正方形の底辺の中心から角に線を引き、その円弧(ピンクの円)を描くと、これは半径1に対しての黄金比になります。

黄金比

次に、これは変化形。

折れ曲がった黄金比(半径1に対して)ができるのです。ブルーのラインが某秘密結社のようなマークになっているのは、特に意味はありません。

黄金比

曲がるなんてユルセナイ! ミトメナイ!

そんなアナタには、円の直径2からの黄金比はどうでしょうか。

√5にプラス1して、こうなります。2に対して黄金比ですね。上の図の線を2倍にしたカタチ。

黄金比

とりあえず今回は以上です。もうひとつ紹介したい黄金比については、また次の機会に。

すべての長さに黄金比(関係)は存在するのですから、他にもいくつも導き出せるはずです。黄金比を表す長さは、定規とコンパスさえあれば、カンタンに描き出すことができます。

「世界にどんな関係が隠されているのか?」

そのような視点を持って世界を眺めてみるのも、面白いかもしれません。それではー。

こちらも 愛の方程式:わたしと自我の黄金比。

自分を変える旅から、自分に還る旅へ。

ABOUT ME
マッキー
牧野内大史(まきのうち ひろし)作家、コンサルタント。著書に『人生のシフト』(徳間書店から)スピリチュアル翻訳者として著名な山川紘矢さん 亜希子さんご夫妻 あさりみちこさんとのセッション本(ヒカルランドから)や、監修翻訳を担当した『ソウル・オブ・マネー』(リン・ツイスト著)等がある。2014年にIFEC(国際フラワーエッセンス会議)に日本人ゲストとして登壇した。長野市在住。