次元についての解説部分で、こんな疑問について解説しています。
「鏡の向こう側の左右は反転するのに、上下が反転しないのはどうして?」
この疑問の答えは、とてもカンタンです。
そもそも、上と下が反転していないように、
べつに左右も反転していないんです。
昔、スーパーマリオ(とルイージ)が活躍するゲームに熱中しました。
ゲームの中のキャラクターは2次元です。このゲームの世界も2次元です。
基本的に、主人公は左から右に向かって進んで行きます。
しかし、ちょっと待ってくださいよ。
彼は、前と後ろに進むことはできます。でも自分にとっての右にも、左にも行けません。彼にとっての右側には、なんと、彼を操作している僕がいます。ちょっとだけ彼が右に「振り向く」ことができれば、そこには僕がコントローラーを握りしめ座っているはずです。
彼は僕に見られていることを知らずに、一生懸命にクリボーをジャンプで飛び越えています。
彼にとっての高次元の世界とは、彼から離れて、ここではないどこか遠くの場所にあるわけではありません。そのランドは、いつでも彼のすぐとなりにある空間です。それはすでにずっと接していのたものです。
あなたが今現在、あなたの頭の中のイメージの及ぶ範囲で考えている、ごく当然にも思える自分自身。その姿すら、この限られた世界で認識されている、ほんのわずかな自分の断面、そのひとかけらなのかもしれません。
自分を変える旅から、自分に還る旅へ。