『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』
日本でもミュージカルの舞台になっていますね。
旧東ドイツ生まれの性転換ロック・シンガー、ヘドウィグが怒りの1インチ! 自分をどの性にも属さなくさせている「自我」を超えて、両極の統合をしていく……というお話(勝手解釈)
ここで重要なモチーフとして登場するのがプラトンの『饗宴』に出てくる話。
『饗宴』ってのは、もう2000年以上前に書かれた飲み会で皆が「愛」について語り合うベタな設定の物語なのですが、有名なのは喜劇作家のクリストファネスが語る伝説です。
もともと、人間はお互いが背中でくっついた
2人ー1対 の存在だったんだよ。
「愛」とは、この「まったき身体」を求める衝動さ。
そんな設定は「愛の起源 The Origin of Love」
というとても素敵な歌になっています。
Youtubeにアップされていたので、ここに貼り付けました。
まだであれば、ぜひ聴いてほしいです。
The Origin Of Love – Hedwig And The Angry Inch
https://www.youtube.com/watch?v=_zU3U7E1Odc
卒業制作で日本語訳がついたもの。
HEDWIG AND THE ANGRY INCH “origin of love”
https://youtu.be/K1gKxApngu8
「あなたにとってのわたし」
が優位であることが、多くの問題を複雑化させています。
多くの人が「わたし」だと思いこんでいるのは「わたし」ではなくて「誰かさんにとっての私」である、ということです。
もちろん、この「誰かさんにとっての私」ってのは幻想にすぎませんよね。
そこから一歩、ひいて……純粋な「わたし」を観察すると、もっとちがった世界が見えてきます。
自分を変える旅から、自分に還る旅へ。