たとえば、宇宙のどこかにね
ひとつの惑星があって
核ばくだんのボタンを押してね
そのすべてが
一瞬でシャボン玉のように消えた。
そして、そのボタンを押したのがね
もしも
他でもない自分だったとしたら、どう感じる?
イメージしてください。
……。
(写真はプラハの広場にて)
きっと、
「しょうがなかった」
って言いたくなりませんか?
それがたとえ、あなたにとってベストな選択を繰り返した結果だとしても、
「他の方法はなかったんだ」
「こんなことになるなんて思わなかった」
「私は被害者なんだ」
って言いたくなりませんか?
……。
で、その後、どうするでしょう。
あなたは、できるだけ力を持たないようにするはずです。
できる限り無力でありたい。
ほら、あの宇宙の片隅のちっぽけな青い惑星で、たくさんの不自由に悩み苦しみながら、ひっそりと生きていきたい。
爆発的な創造エネルギーを隠したまま。自分の正体が何者かだなんて、忘れてしまったふりをして。
どうかこのまま眠らせておいてほしい。
寝たふりしている人を起こすことはできない。
ということわざがあります。
本当に眠っている人を起こすのは、簡単です。ぶんぶん肩を揺らして力ずくで目覚めさせることが可能です。けれども、自ら眠ったフリをしている場合はどうでしょう。
昨日と同じ今日を創り出し続けることが楽で、日々を寝たふりで、それなりに流してきたのなら、まず、寝たフリをしていることすら忘れていた自分に氣づく。
そこから、自分に目覚めた生活がはじまります。
不自由さの中には。
それを決めた瞬間があって、それが今回の人生であることもあれば、今回でない人生であることもあって、いずれにしろ「今決め続けている(いつかの時点で創り出して、今も創り出し続けている極」があります。
そこには、TSIという仕組みがあり、ここの整理を行うテクニックが無数に伝わっています。コーチングやらスピやらのワークをすべてTSIからひも解けば、たくさんのことが理解できるはずです。
今の自分というのは、大抵、今の自分によって出来ていません。過去の積み重ねがあり、または、ややこしい表現でいえば「過去のある時点で未来に設定した記憶」の産物であったりするものです。ええそうです、すべてはタイムトラック情報を失った記憶の断片です。
つまり、過去や未来の繋がり(選択)が複雑に絡み合って、今の自分がここに存在しています。
これがあまりに複雑で混乱している状態が、不自由な状態です。
すると、過去を過去として扱えず、今の自分と関連づけてしまうことでプライオリティが混線しているような状態が続きます。これはどうにも自分で制御できない状態なのですから、とても制限を受けます。
神経言語プログラミングNLPや退行催眠にはタイムラインをイメージして、これをまっすぐにするワークがあります。これは制御を取り戻す方法のひとつです。色々あるのですが、忘れてしまったタイムトラックを取り戻すと、1万年前の出来事を1万年前の出来事として扱えるようになります。
1年前のことを今現在と混線しても、そりゃ人間だもの、って感じなのですが、1万年前の記憶が今現在と混線を起こしていると、かなりやっかいな人間ができあがります。
その時点での選択を、そのタイムラインの収まるべき場所にしまっておくことができれば、その選択はあくまで過去の選択を超えるものではありません。今現在の選択は、今現在なされるもの、当然の判断ができるようになります。
つながり、きずな、しがらみ、すべて、TSIから生じています。
TSIはゲームの土台で盤面みたいなものですから、ゲームに参加するためには必須のものなのですけれど、ほとんどのプレイヤーはその存在を忘れてしまって空氣のように見えなくなっているから、TSIに振り回されるんですね。
ややこしいことを色々書きました。
「いつ?」と「どこ?」を把握することが、実はゲームを上手にプレイするために機能する、というお話でした。
多くの人は、誰かと待ち合わせしようとしているのに「いつ?」と「どこ?」を把握しないままに、街中をふらふらさまよっているような夢遊者だったりします。そのような状態をTSI酔いを起こした「ヨッパライ」と表現することがあります。大切な選択こそ「シラフ」でなされた方がよいでしょう。
ここにコンサルタントは「いつ?」と「どこ?」を選択させます。
すると、ちゃーんと待ち合わせがうまく機能するようになる、というわけです。そりゃそうです、待ち合わせってのは「○日○時にここでね!」と決めることなのですから。
まずは、タイムトラックを確認してください。これは非言語で走らせればOKです。
今はいつですか? 自分で確認します。
ここはどこですか? これも自分で確認します。
慣れると、0.5秒でできるようになります。TSIをキャッチした、ということです。ゲーム盤をちゃーんと足元に感じることができれば、きっとあなたが走らせる出来事はしっかり機能します。
自分を変える旅から、自分に還る旅へ。