電子書籍『心のブロックの溶かし方』が今月2017年12月の Samsungブック・ベネフィット に選ばれました。
ある人にとっては、「あの世」について思いを馳せることがスピリチュアルなことであり。ある人にとっては、「この世」の現実に体当たりしていくことこそがスピリチュアルなことだったりする。
生物が生き残るためには、変化へ対応する必要があります。ですから、人間を含めすべての生物は「変化」を認識するために各情報器官を持っているわけです。そこで、ちょっとしたパラダイム・シフト。変化(運動)しているものを、不変(停止)しているものとして認識してみると、まったくちがった可能性に氣づくことができるでしょう。
100円玉をくるっとまわしたら、あるごく限られた面からは円形に見えますが、ある場所では長方形に見えています。これをフラットランドの2次元人が見ていたら、その形が刻一刻と変化し続けているように認識できます。
「もうちょっとよく現実を見ろよ!」
と、誰かが言ったとき。この「現実」とははたして「洞窟の壁に写った影」のことを指しているのか? それとも、壁から振り返った3次元の世界(影のもとになった実)を指しているのか? によって、まったく意味が変わってきてしまうのです。
SF短編の傑作集、岡崎二郎氏の『アフターゼロ』(オーサーズセレクション6「時の向こう側」)には、エスカレーターの上がりと下りで10時間の歪があることを発見した男の話が出てきます。
僕たちは誰もが「世界はこんなもんだ」と信じながら生きているので、そこにケンカが起きるとき、世界が足元からグラグラゆらいでいるような危機感を味わうことになります。それが、パラダイム・シフトです。
主人公スクエア君の前に現れたスフィア(球体)は、3次元のスペースランドこそが、真実の世界=イデア界であると力説します。自分の世界こそが真実の世界であり、2次元のフラットランドは、3次元の影でしかない。これは洞窟の影の話とまったく同じ仕組みですね。
例えば、フラットランドを影の世界だと考えてみよう。紙っぺらには厚さがある(3Dだ)けど、影に厚さが無い。そこには面積があるだけ。だから2次元の世界。2次元の視点から見ると、「光」と「影」はお互いがお互いに依存する相補対待の関係。