「思考は現実化する」「引き寄せることができる」

そんな言葉を聞く一方で、

「引き寄せたい現実があるけれど、うまくいかない」

という言葉を聞くことがあります。

大切なのは認識のシフト。

外から仕入れてきた「法則」を活用することが大切なのではなく、活用しなければならないように見えている「自分の認識」を疑うことからはじめてください。すると、これまで頑なに感じていた思いこみがすっと解けて、「なんだ!」「本当はこんなにカンタンなことだったのか!!」と、驚くほどスムーズに世界は変わってしてしまうものです。

なんだ!  こんなふうに生きればよかったのか  わかってる人たちから学ぶ優しいさとりかた

この現代社会では多くの人が、何かを手に入れたいと願っています。

素晴らしいゴールに到達したいと日頃から努力していたりもします。

そのための方法論や具体的な情報で世界はあふれています。

しかし、一方でその願望や目標が自分自身の目を曇らせ、逆にその実現をジャマしてしまう……そのようなパラドックス(矛盾)を経験しています。

「理想の現実を引き寄せた」
「願望をやっと実現させた」
「なんとか目標を達成した」

このようなどの言葉も時々、違和感のある表現として感じられます。

確かに、人から見れば望む現実があって、それが実現されていく様子は、引き寄せたように見えるかもしれません。ですから反論すべきではないのかもしれませんが、とても重要な認識がズレてしまっているように思えてならないのです。

TSI 距離と時間。

……当の本人から見た世界は、一瞬で変わっていたはずです。

ポジティブなイメージをする必要も、何かが欲しいと強く念じる必要もありませんでした。むしろ、自分に言い聞かせたり念じることをやめたとき。その認識がシフトした瞬間に。目の前にはまったく別の物理的な現実があるのですから。

この仕組みは、ちょうどテレビジョンのようなものです。

ある日、あなたは仕事から帰ってきてリビングのソファに座るとテレビを点けます。

テレビ画面にはひとつの番組が映し出されています。

もしも、目の前で流れているその番組が面白くなかったら、つまり、自分の望んでいる影像ではなかったとしたら、あなたはどうするでしょうか?

すぐにチャンネルを切るか、変えるか、選択するでしょう。

この世界も同じです。今、チャンネルを合わせている番組以外にも、無数の現実が電波として流れていて、観察者がチャンネルを合わせてくれるのを待っています。ただ、観察者が目の前のリアリティに夢中で、他のチャンネルまで氣がまわらないだけなのです。

このリアリティは自分がいつか選んだ無数のバリエーションの中の1つ。

ここで、まず知っていただきたいのは、どのような現実もあなたの選択によって一瞬で変えられるということです。今のあなたが確固たる現実だと感じている世界は、とても不確定で、暫定的な、ひとつのチャンネル・バリエーションにしか過ぎません。

つまり、引き寄せようと思ったら、引き寄せたいものの「欠乏」と、なかなか引き寄せ「られない」世界が前提となっているわけで。もし、その反対を前提とするなら、引き寄せる必要自体がありません。むしろ、引き寄せなくていい。その認識に氣づいたら、一瞬で、自分の望むチャンネルにつながっています。手元にリモコンがあるのですから。つまり、

引き寄せない法則。

以上が、古くから密かに言い伝えられてきた宇宙であり、さらには、ここ最近の科学でも明らかにされてきた宇宙の姿です。

この世界観から見えてくる宇宙は、まるですべてが夢のようなものであり、すべての現実が別の視点からは非現実になり、ある側面からは現実であるはずのない現実が紛れもない現実である。そんな不思議な仕組みを持っています。

この結論からすれば、どのような現実も自由に選択可能です。

「すべてが自分で自由に選択することができるだって?」

「そんなのウソに決まってる!」

きっと、多くの人はそのような反応が起きてくるでしょう。

ここで書かれたことは99%疑ってください。もちろん、まったく信じなくてもかまいません。そして読み進めながら、ふと、残りの1%で「ひょっとしたら」と感じたとき、僕たちの人生はダイナミックに変容していく可能性を秘めています。

自分を変える旅から、自分に還る旅へ。

牧野内大史(まきのうち ひろし)作家、コンサルタント。著書に『人生のシフト』(徳間書店から)スピリチュアル翻訳者として著名な山川紘矢さん 亜希子さんご夫妻 あさりみちこさんとのセッション本(ヒカルランドから)や、監修翻訳を担当した『ソウル・オブ・マネー』(リン・ツイスト著)等がある。2014年にIFEC(国際フラワーエッセンス会議)に日本人ゲストとして登壇した。長野市在住。