高次元の認識。
世界にちりばめられた、本当の価値を見出すことができるのは、自分自身だけです。
逆にいえば、すべての価値を創り出しているのは自分自身です。
loading...
高次元の認識。
世界にちりばめられた、本当の価値を見出すことができるのは、自分自身だけです。
逆にいえば、すべての価値を創り出しているのは自分自身です。
それから私はこっそり数ヶ月かけて、3次元のミステリーについての論文を書きあげた。そうはいっても、法律にふれる可能性があるため、なるべく物理的な次元についてはふれなかった。そして、あくまで理論上の話の、ソートランドの物語として論文を書いた。
あの子には数学の才能がある、まさにぴったりの生徒だ。まずは孫を相手に実験してみよう。あの子の3の3乗についての素朴な指摘は、スフィアだって認めたことなんだ。それに、ただの子どもとこの話をしたところでまったく安全だ。あの子が議会の宣言など知るはずもないのだからね。
君はフラットランドに暮らし、ラインランドを目の当たりにし、私とスペースランドの高みへと上がった。そこで次は、君の経験を完全なものにするため、存在の最も低いところまで下がろう。
この疑問に対してのスフィアの解説をここに書いてしまうと、スペースランドのあなたには退屈な話だろう。すでに知っていることだからね。そこで、こうしておこう。スフィアは物や光の位置を変えつつ、ときに彼自身の身体を私にふれさせながら、説明してくれたおかげで、私はついにすべてを理解することができた。そして、私は円と球を。平面図形と立体を。簡単に見分けることができるようになった。
なぜ、理性から耳をそむけているのだ? 君は理性ある優れた数学者だ。だから、3次元の福音を伝える使者としてふさわしいと望んでいた。これを説くことは、千年に1度しか許されていない。どうしたら君に確信してもらえるのだろう。
確かに、君は空間が何かを知らないようだね。そこには二次元しかないと思い込んでいるだろう。しかし、ここに来たのは第3の次元があることを、君に知らせるためだ。スペースとは、「高さ」と「幅」と「長さ」だよ。
同じように、一辺3センチの正方形をそこからさらに平行に動かせば一辺が3センチの何かになって、それは3の3乗、つまり3×3×3であらわせるんじゃないのかなあ?
はい、その通りです。あなたの世界の外へ、あなたの空間の外です。王様のいらっしゃる空間は、実は本当の空間ではないのです。平面こそが本当の空間。王様の空間はただの線に過ぎないのです。