パラレルシフト

孤人と個人。

来年はどんな一年になるのでしょうか……

そんなことを想う季節になってきました。

僕は、以前から書いているように、バッキー(バックミンスター・フラー)の予想は的を得ていると考えています。バッキーは「信じる」という言葉をけして使わないので、「信じる」とは言い難いですけどね。。。

彼は1970年代のある時点で資源的にも、技術的にも、

人類は「充足の世界」へシフトした。

といっています。

それまで、人類は飢えずに生存するために、人生の多くの時間とエネルギーを使ってきました。

よく、「大人になったら◯◯になりたい」という子どもに親が「そんなんじゃ食ってけない!」と言うことがあるように、それまで「何かをしなければ食ってけない」世界、「常識に従わない=死」だったわけです。

人は生きていくために、今以上の膨大な制限を受け「不足の世界」を生きてきました。一方で、「充足の世界」とは誰もが自由に生きていける状況です。ただ現在でも、この地球上には飢えて死ぬ人もいれば、人間は依然と人間を最も殺す動物(人間は2位で1位は蚊)です。これはどういうことなのでしょう。

ただし、これに加えて、バッキーはこうも言っています。

現実的なシステム調節には50年ほどかかるだろう。

その説からすると、東京オリンピックの数年後にはシステムも整うわけです。今から10年ほどと考えれば、、、意外と「スグ」ですよね??

システムの調節とは、そのほとんどの部分が

人間の「意識のシフト」です(マッキー勝手解釈)。

ここのところ、僕のまわりでは「自分はいない」「自分は存在しない」という感覚について言われるようになってきました。これは現代のパラダイムからすると「ホワッ?」なことなんですが(そのため単にスピ思想のひとつとして料理されてしまうのは少し残念なことです)、でもですよ、

バッキーの表現を使って、このように表現すると、とてもしっくりくるように感じます。

「私かあなたの世界」から「私とあなたの世界」へのシフト

chikyuu

このシフトは、「私」の再定義という言語ゲームではなく、

「自分」

そこにある関係性をていねいにひも解いていくこと。

「自分とは何者か?」

社会システムの期待や要望に応えるカタチでの自分ではなく、ただ自分は自分として、どのように在りたいのか?

「さらに深い部分で私は何を望んでいるのか?」

「私は何を創り出して、何を経験したいのか?」

現在の「自分」の定義とイメージをそのまま記しておいて、10年後に振り返って、その「自分」を見比べてみたら……きっと、びっくりしてしまうと思います。

未来に振り返った、過去のある時代、それはけして

「個人・こじん」ではなく「孤人・こじん」であったことに愕然とするでしょう。

意識実験:動画

パーソナル・パワー

自分を変える旅から、自分に還る旅へ。

ABOUT ME
マッキー
牧野内大史(まきのうち ひろし)作家、コンサルタント。著書に『人生のシフト』(徳間書店から)スピリチュアル翻訳者として著名な山川紘矢さん 亜希子さんご夫妻 あさりみちこさんとのセッション本(ヒカルランドから)や、監修翻訳を担当した『ソウル・オブ・マネー』(リン・ツイスト著)等がある。2014年にIFEC(国際フラワーエッセンス会議)に日本人ゲストとして登壇した。長野市在住。