タオタオ:空間ってなあに?(1)

「四方八方」の、8方っていったいなんだ?

この社会システムは「対象」というものをベースに話を進めることが多いので、当然のように僕たちの思考も目に見える「対象」をもとに展開していきます。そこで人は本来であれば関係性によってその現れ方を変えるものでも、そこには絶対的な「対象」が元に存在していると思い込んでいます。

例えば、上と下。

上はいつだって上ですし、下はいつだって下です。

そりゃあ、当たり前のことでしょう。

けれども、実際には上も下も存在しないことを僕たちはどこかで知っているはずです。

この瞬間に突然、宇宙空間に放り出されたとしたら……

上ってのは太陽の方向でしょうか、それとも月の方向でしょうか?
下というのは、地球の方向でしょうか、それとも頭に対しての足の方向でしょうか?

宇宙では、僕たちが慣れ親しんだ「上」と「下」という言葉はその意味を消失します。

この世界のあらゆるポジションとは、そのポジションが固定されることを前提としたパラダイム(考え方、見方の枠組み)です。

ここで本当のことをいってしまえば、宇宙にはポジションを固定されているものはひとつもありません。

それは「変易」……万物のポジションはすべて移動して移り変わっていくのです。

これはドンファン(カスタネダ)の言葉だったか……

「世界はアテンションによって保持される」

そのポジションに固着するアテンションだけが、そこには存在しています。

そして、多くの人は固有のポジション = 「それこそが私」と思い込んでいます。それにアテンションを向け熱心に思い込み続けることによって、固有のポジションを所有できることは人間の持っている素晴らしい能力のひとつです。けれども、その能力が当然となり固定され自由さを失うと、それは自分を制限するために能力を発揮しはじめ、その能力はまるで呪いのように作用しはじめます。

能力を持っていることと能力を使用できることはその時点ではとても楽しかったはずですが、その能力が何であったか、そして、その能力を自分は遣うことができることを忘れてしまうと様々な問題が生じて苦しみはじめます。

例えば、休日のドライブが楽しいのは、自分が自動車を運転する能力を所有していることに氣づいている間だけです。

そのことを忘れた瞬間、ホラー映画よりも怖い現実が待っています。

能力の所有者が苦しんでいるときは、その所有者は現在の状況を創り出したのがある時点での自分自身であることを忘れてしまっています。

そこで自分の責任(=能力ともいう)を思い出すことによって、目の前の現実に対して適切な対応をすることができます。

そうですね、誰もがいつだったか「そういうことにする」と創り出した対象に縛られてしまうんです。もし、「そういうことにする」と宣言した自分を思い出すことができたとしたら。……もうちょい正確にいって、「そういうことにする」と宣言した自分を忘れている状態を継続させている努力をやめたとしたら、自分が決めたそのことに関して再決定を行うことができます。これは、いつでもどこでもどんなことでも。

TaoTaoカード

さて。

ここで目先のアテンションは常に対象に固着しています。

そのアテンションを意識的に対象から遠ざけ、その背景にある関係に目を向けるようにすると、あなたはもっと創造的に世界と関わることができるようになります。

そして、世界はすでに創造にあふれていて、すべての目に見える現れがそうなるべくして必然的にそう在ったという事実に、ただただ純粋な驚きを経験することだろうと思います。

TaoTaoの64卦(タオタオカード)は、そんな多くの人が「知らない」設定にしたままにしている情報をあなたから引き出そうとしています。

自分を変える旅から、自分に還る旅へ。

<こちらにつづきます>

タオタオ:空間ってなあに?(2)

TSI

まず、私は無から分離した。

分離の可能は空間(距離)を前提とする。

そこから空間が拡がりはじめた。

空間の出現によって、私といくつものあなたが生じた。

そのすべては、あらゆる方向へ移動し変化をはじめた。

観察する私は、そこから時間の流れを経験しはじめた。

すかさず私は私の継続を決定した。

その瞬間から、私は固有の位置と固有の時間軸を持つことになった。

この記憶を封印し続けておくために、

私はねじれを生じ、動き続ける波の集合体を持つことになった。

この集合体は大地の上にあり、その大地は回転と移動を繰り返す。

大地を照らす太陽すら移動していて、天体すべてが止まることはない。

ありとあらゆるすべてが変化する。

それは変化しない、ありとあらゆるすべてだ。

牧野内大史(まきのうち ひろし)作家、コンサルタント。著書に『人生のシフト』(徳間書店から)スピリチュアル翻訳者として著名な山川紘矢さん 亜希子さんご夫妻 あさりみちこさんとのセッション本(ヒカルランドから)や、監修翻訳を担当した『ソウル・オブ・マネー』(リン・ツイスト著)等がある。2014年にIFEC(国際フラワーエッセンス会議)に日本人ゲストとして登壇した。長野市在住。