パラレルシフト

意図の意味。

意図の意味。

僕たちが何かを望むとき、そこには必ず「意図」があります。

「お金が欲しい、お金持ちになりたい」と言う人は多いですが、それも、けしてお金を求めているわけではありません。なぜなら、通帳に「◯億円」と書かれてあったとしても、そのお金を自由に使えないとしたら、あまり意味がないだろうと感じるはずだからです。

お金そのものが欲しいわけではなく、お金があることによって何かを手に入れたり、経験することができる。そのことの根っこにあるのは、その人にとっての自由な感覚であったり、楽しさなのかもしれません。または、誰かからこう扱われたい、こう見られたい等もっと別の感覚かもしれません。

いずれにせよ、目にはみえない意図、というものが根っこにあります。

別にこれは具体的な願望や目標を持つな、という話ではありません。

それは仮につけておく、付箋のようなもの、です。

便利だから使っています。

ここで大切なのは、その樹木の葉っぱや花(目に見える結果)だけでなく、しっかりその根っこを、身体感覚を持って感じることができるということです。何かを感じたくないために、目標にこだわるのではないということです。

意図、その根っこがしっかりしていれば、世界にはいつでもたくさんの可能性をみせてくれます。

その意図には「不可能」がありません。

「え!? 空も飛べるの?」

と聞かれたら「飛べる」ということです。その他、およそ絶対に不可能と思えるようなトンデモなものがぴょんぴょん飛び出しても、意図はそれらすべてに平然と可能だと答えます。

「えー、ほんとですかあ?」

その抵抗感にあるのは、何かに対して
「これはサスガニできないな」「絶対にしてはいけないな」
としてきた、自分の勝手な思考だけです。

そもそも、意図には「達成」という概念自体がありません。

意図は、意図した時点で達成されているからです。ですから何かしらの達成を後で評価したりはしません。意図は意図した時点で、完了しています。

それは最終到着地としてのゴールではなく、質ともいえるものです。

プロセス全体に宿っているもの、宿るもの。

そこで意図して、一歩を踏み出すとき。

思考であれこれ予想を展開して、どうなるか不安になったり、色々と心配になったら?

ゴチャゴチャ湧き上がってくる不穏なイメージすべてに、

「OK、その通りになってもいいよ」

と、不安通りになること、心配な事態に陥ること、すべての可能性に完全OKを出してから、思い切って実行すると、意外とスムーズに行くことがあります。

意図の視点に立って見れば、

実際、その通りになってもいいし、その通りにならなくてもいいはずですから。

「OK、その通りになっても、その通りにならなくてもいいよ」

意図=Be。

自分を変える旅から、自分に還る旅へ。

ABOUT ME
マッキー
牧野内大史(まきのうち ひろし)作家、コンサルタント。著書に『人生のシフト』(徳間書店から)スピリチュアル翻訳者として著名な山川紘矢さん 亜希子さんご夫妻 あさりみちこさんとのセッション本(ヒカルランドから)や、監修翻訳を担当した『ソウル・オブ・マネー』(リン・ツイスト著)等がある。2014年にIFEC(国際フラワーエッセンス会議)に日本人ゲストとして登壇した。長野市在住。