
まずは、全体だ。
この世界の全体をみることで、
はじめて見えてくること、はじめて氣づくことがある。
「原因と結果の法則」は知ってるかな?
-100年以上前に書かれた、ジェームズ・アレンの本で紹介されている法則ですよね。
Mさんにいわれて、すぐ読みました。
すべてのことに原因があり、想いが現実を創り出すという。
そう。それは何をするにも大切な視点なんだ。
私たちは「欲しい未来の結果」のために、「原因としての行動を今」起こす。
欲しい結果 →→→ 原因の行動
それができるのは、この全体をイメージすることができるからだよね。
ここで全体をみつめる必要がある。
これを「鷹の目」ということがある。
鷹は人間の8倍以上の視力を持ち、
大空から全体をみながらも1km先の小動物も発見できる。
ビジネスでいう、鷹の目とは何か。
それは商品や、マーケティングや、顧客だけを見ればいい、
というものではなく、もっと大きな視点のことになる。
その目を手に入れるためには、
社会の成り立ちを知らなくてはならない。
ビジネスは社会の中で行うものだろう?
もちろん、人間の心理も知ることにもなる。
人と人との間で行われるものだからね。
そして、もっといえば、
宇宙が何かを知ることにもなる。
― 宇宙?・・・ずいぶんと壮大な話ですね。
経営者の神様といわれている松下幸之助も宇宙について語っていたんだよ。
ある域に達すると、すべてのビジネスマンは、
”そのこと”に氣がつく。必ずね。
それは、いわば自分が何者かを知る瞬間だ。
以前、ビジネスが失敗に終わったといっていたけど
マッキーにその原因はわかるかな?
―(これまでの経緯と取り組んだいくつかのビジネス。そしてただ増えた借金のことを話した)
マッキーの話を聴いていると、
単に、運が悪かっただけのようにも聴こえる。
―(運が悪かった・・・そうなのかもしれない)
これまで得てきた結果はすべて、けして偶然ではない。
本当に成功する人は、運さえ自ら創りだす。
意味のある偶然、シンクロニシティを引き寄せてね。
彼らはけして、偶然に支配はされない。そして、そこから搾取もしない。
もし、自分が失敗したと思っている出来事のほんとうの理由がわからないとしたら、
ただ、マッキーにはまだ見えていないものがある、ということなんだ。
それは、視点が限られていて全体が見えていない、ということでもある。
偶然のように起きていることは、実はすべてシンクロニシティなんだ。
目の前の現実を必然ととらえる在り方だけが
目の前の現実を変容させる力を生みだす。
つまり、こういうことだ。
原因があれば、結果がある。
結果があれば、原因がある。
この2つはいつだってセットなんだ。
この法則から逃れられる者は、誰もいない。
もし何か得たい結果があるとしたら、
マッキーは得たい結果の原因を創り出す側にならなくてはならない。
それは例えば、チェスの駒として動く自分から、
チェスの指し手として思考する自分になるようなものだ。
―Mさんが言っていることは、わかります。
でも、例えば◯◯の件は、どうしても僕の判断が悪かったとは思えないんです。
それに、見る目がないといわれればそれまでですけど
何が起きるかなんて、そのときの僕にはわからなかったのですから…
人生には予想もしないことが起きることがあるよね。
後になって「あの判断はまちがいだった」なんて思うこともあるかもしれない。
それでも、その予想もしなかった出来事を指し手にすることはないんだ。
マッキーにはその出来事を
「まだその原因に氣づいていない必然」と、とらえて
あらためて、原因と結果の両方をみることができる。
それは、ちょうどこんなカタチになる。
原因と、結果・・・
(M氏はメモに図を描きながら話を続けた)

マッキーがビジネスをはじめた時点の視点。
もちろん、得たい結果があって、原因を創りだそうとする。
だが、視点が表面的で全体が見えていない。
目に見える世界しか、見えていない。
目に見えない世界は、この時点で見えていない。
すると、こうなる。

結果は、マッキーが求めているものではなかった。
この時点で、その結果がマッキーの人生の原因になり、
今度は、その原因に振り回されることになる…
ここで見えているのは、
欲しい結果、だから起こした原因、そして実際の結果。
この3つだけだ。
だから「やったけど、ダメだった」となる。
ちゃんと深くみていけば、そこに働く法則をとらえることができるのに。
法則はこうだ。

- !
そして、その法則をとらえれば、
私たちが体験している原因と結果、反対に結果と原因、
過去と未来の時間軸すら超えて、世界にアクセスすることができる。
そのためには、全体の視点が必要なんだ。
全体が見えなければ、全体の中にいる自分も見えてこない・・・
全体が何かを知らなくてはならない・・・全体とは・・・・・・
-・・・・・・。
「目に見える世界しか、見えていない」といわれて、はっとした。
これまでの人生を振り返れば、進学、就職、起業にいたるまで。
はたして、僕はちゃんと世界の全体が見えていたのだろうか?
そして、人生の重要な決断を迫られたとき、
僕は自分の人生の「原因」として存在してきたのだろうか?
M氏はチェスの指し手といったが、これを人生の道を進む自動車とすると
これまで僕が自動車の運転席に乗ることはなかった。
どちらかというと、それは助手席に座っていた感覚に近い。
進学、就職、起業…すべての人生のハンドルを
信じられそうな誰かにハンドルをゆだねて、考えて決めてもらい
その通りに進んできたのかもしれない。
だから、目の前の「結果」に振り回されてきたのではないか。
- 「原因」と「結果」は常にセット
- 偶然はまだ氣づいていない原因と結果
- すべてが必然として起きるシンクロニシティ
- 原因を創り出す(人生の運転席に座る)
1月






About the Author:
本名:牧野内 大史(まきのうち ひろし)友人たちからは「マッキー」と呼ばれている。心理コンサルタントとしてイメージ療法を取り入れた講演、ワークショップなどを全国で展開。現在は自然豊かな長野オフィスにて、多くの人たちが「自分らしく生きること」をサポートしている。著書には、「人生のシナリオを書き換える イメージの法則」などがある。