
プライドのほんとうの意味。
こちらのトークイベントで話したことについて。
自分でもしゃべりながら整理しているのですが…
イメージの法則という本の中で、
【セルフエスティーム】
という言葉を使いました。
これは、日本語では「自尊心」や「自負心」と訳されます。
「自尊心」は、
【プライド】ともいいますよね。
僕は20代の頃、
この自尊心(エスティーム)と自尊心(プライド)は
同じ意味のように、考えていました。
でも、あることをキッカケに
プライドが崩壊する体験と、エスティームが出現する体験と、
同時にあったんです。
僕たちは自分が小さく感じるとき、攻撃されたと感じたときなど、
外に向かって跳ね返そうとする、反応、が起きます。
これは、プライドです。
プライドは、感情を使って自動反応させます。
誰にでも、死んでもいいたくない言葉、
死んでも絶対いやな自分がいると思います。
絶対に言われたくないこと、とか。
絶対になりたくないみじめな自分、とか。
それが起こると想像するだけで、
自分が壊れてしまうように感じる…
固い殻の下にある、ドロっとした生傷。
これをそのままにしたら、
自分の外側にある固い守りが、崩れ去ってしまう。
それは、死ぬことよりも怖い、
「自分が消え去ってしまうこと」です。
僕たちは、その固い殻が
「自分自身」だと思っていますが、
ほんとうはちがいます。
それは、自分に氣づかないために
巧妙に張り巡らされたマヤカシです。
ジブリの映画、「千と千尋の神隠し」を観たことがありますか?
この映画の中で、主人公は
湯婆婆という魔女によって
名前(千尋)を奪われます。
そしてすかさず、
「千」という新しい名を与えられました。
それから異世界で、
油屋の下働きとして働かされるのです。
この映画で名前というのは、
【自分を生きる力】です。
マヤカシの術の基本では、
まず、相手の名前を奪います。
名前を奪うと、相手は自分が何者であるかを忘れ、
力を遣うことができなくなるからです。
次に術師は、すかさず、
その者に自らが新しい名前を与えます。
その手順によって、相手の力を奪い、
自分の言いなりにすることができるのです。
この映画について「名前」の話をしても、
あまりピンと来ない人の方が多いかもしれません。
なぜなら、僕たちは、まわりから記号(与えられた名前)で
呼ばれることに、あまりにも慣れてしまっているからです。
Aのお母さん、Aの部下、上司、Aの資格所持者
A大学の卒業生、A社の社員さん、職業Aの人…
年齢はA歳、年収はA円、地位はA、名誉がA。
A
AAA
AAAAA
AAAAAAA
AAAAAAAAA
AAAAAAAAAAA
その記号には積み木を組み立てているときのように、
完成するまで途中ではやめられない連鎖があります。
たとえ、いつか崩れることがわかっていても。
この記号を、「プライド」といい換えることもできます。
いずれにしろ、それらはすべてマヤカシです。
反対に、「エスティーム」とは「大切にする氣持ち」と、僕はとらえています。
(個人的な見解なので、語源などは調べていません)

プライドという外殻が、木っ端微塵に打ち砕かれたとき
はじめて、それらが自分にとって
必要なものではなかったことを発見します。
「あ、ほんとうは何も必要としてなかったんだ」
しばらく、ぽかーんと立ち尽くすかもしれません。
その思考のスペースに、
一瞬、あなたのほんとうの名前がよぎるのです。
「ずっと、そうだったのに」
ずっと、その名前と一緒にいたのに、
氣がつかなかった、観ていなかった、
すぐ背後にぽつんと在った自分の姿。
…自分の名前を思い出す日。
1月

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About the Author:
本名:牧野内 大史(まきのうち ひろし)友人たちからは「マッキー」と呼ばれている。心理コンサルタントとしてイメージ療法を取り入れた講演、ワークショップなどを全国で展開。現在は自然豊かな長野オフィスにて、多くの人たちが「自分らしく生きること」をサポートしている。著書には、「人生のシナリオを書き換える イメージの法則」などがある。