ソイレント

ソイレント・グリーン

以前、ダイアー博士の映画スタッフとの雑談を翻訳しているとき、 ほんのちょこっと、博士が「ソイレント・グリーン」と言葉にしていて、 その存在を知った映画。 英語のMIKI先生と「どんな物語なんだろうね」と話していて、 忘れたころに「あの映画、この週末に観てみます」とメールが入り、 先を越されてなるものか、と僕もこの週末に観てみました。 1973年の映画です。 人口増加により、多くの人が住む場所も食べるものも失った2022年の未来。 一部の老人は、「本」扱い、女性は、「家具」扱い、かなりえぐい設定です。 一般人は、ソイレント・グリーンと呼ばれる緑色の板みたいな 合成食品の配給を受けてなんとか生活しているという・・・ 鑑賞後の感じの良い映画ではないのですが・・・ ちょうど世間ではTPPが話題になっているタイミングだと あらためて色々感じる部分もありました。 この映画でとても印象的なのが、 主人公と、おじいちゃん(本)が、食事をするシーンです。 希少になった、野菜や、果物、肉を(主人公が盗んできて) 「昔はこうだったんだぞ」なんていいながら食べるのですが… なんとも、美味しそうに食べています。 観ているこっちが、涙が出てきそうなくらいに。 食事が、ただの栄養素の摂取のみならず、 人生の喜びとつながっているのが伝わってきます。 まるで呼吸がただの酸素の吸入と、二酸化炭素の排出ではないように。 それ、を、超えたもの。 人生を味わっている感覚。 豊かさという体験が、 ただの数字や、目にみえる領域だけのことではないと、 深く感じさせるシーンでした。 ジブリ映画の食事シーン以上に、印象に残りました。 特にオススメというわけでもないのですが、しばらく忘れられない映画です(^^)
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